読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

らくがきちょう

なんとなく

RouterOS をアップグレード/ダウングレードする

RouterOS は比較的頻繁に更新されており、誰でも MikroTik の公式ダウンロードページからダウンロードすることが可能です。今回は RouterOS と Firmware のアップグレード&ダウングレード手順をメモしておきます。具体的には以下の手順をメモしておきます。

  • RouterOS
    1. RouterOS を最新 OS にアップグレードする(WebFig / CLI
    2. RouterOS を指定 OS にアップグレードする(WebFig / CLI
    3. RouterOS を指定 OS にダウングレードする(WebFig / CLI
  • Firmware
    1. Firmware をアップグレードする(WebFig / CLI

現在のバージョン情報を確認する

RouterBoard は以下 2 つの要素から構成されます。

  1. RouterOS(OS そのもの)
  2. FirmwareRouterBOOT とも呼ばれる)

これらは個別にアップグレード/ダウングレードする必要があります。

WebFig からバージョン情報を確認する

WebFig のログイン画面上に RouterOS のバージョンが表示されます。下記の例では「6.33.3」です。

f:id:sig9:20151219150729p:plain

ログイン後も、画面の右上に RouterOS のバージョンが表示されます。

f:id:sig9:20151219150737p:plain

Firmware のバージョンは「System > Rouerboard」から確認出来ます。下記の例では「3.18」です。

f:id:sig9:20151219224343p:plain

CLI からバージョン情報を確認する

RouterOS のバージョンは /system resource print で確認出来ます。下記の例では「6.33.2 (stable)」です。

[admin@MikroTik] > /system resource print
                   uptime: 1m55s
                  version: 6.33.2 (stable)
               build-time: Nov/27/2015 15:00:07
              free-memory: 232.5MiB
             total-memory: 256.0MiB
                      cpu: MIPS 24Kc V7.4
                cpu-count: 1
            cpu-frequency: 680MHz
                 cpu-load: 2%
           free-hdd-space: 111.7MiB
          total-hdd-space: 128.0MiB
  write-sect-since-reboot: 623
         write-sect-total: 83013
               bad-blocks: 0%
        architecture-name: mipsbe
               board-name: RB493G
                 platform: MikroTik

Firmware のバージョンは /system routerboard print で確認出来ます。下記の例では「3.18」が現在のバージョンです。

[admin@MikroTik] > /system routerboard print
       routerboard: yes
             model: 493G
     serial-number: XXXXXXXXXXXX
     firmware-type: ar7100
  current-firmware: 3.18
  upgrade-firmware: 3.24

不要なファイルを削除しておく

アップグレード/アップグレード後に余計なファイルが残らないように、全てのファイルを削除しておきます。

WebFig からファイルを削除する

「Files」を選択すると RouterBoard に保存されているファイルの一覧を表示出来ます。不要ファイルの左側にある「-」(マイナス記号)をクリックすることで該当ファイルを削除出来ます。「-」をクリックした瞬間に(確認無く)ファイルが削除されますので、慎重に作業します。

f:id:sig9:20151219150034p:plain

CLI からファイルを削除する

保存されているファイルを確認するには /file print を実行します。

[admin@MikroTik] > /file print
 # NAME                                               TYPE                                                     SIZE CREATION-TIME
 0 skins                                              directory                                                     jan/01/1970 00:00:04
 1 auto-before-reset.backup                           backup                                                15.9KiB jan/03/1970 12:52:54

ファイルの削除は /file remove [NUMBER] で実行します。

[admin@MikroTik] > /file remove 1
[admin@MikroTik] > /file remove 0

ファイルが削除されたことを確認します。

[admin@MikroTik] > /file print
 # NAME                                               TYPE                                                     SIZE CREATION-TIME

RouterOS を最新 OS へアップグレードする

RouterBoard から自動的にインターネットへ接続し、最新の OS へアップグレードさせることが出来ます。当然ですが、「IP アドレス」「ルーティング(デフォルトルート)」「DNS」が正しく設定され、RouterBoard からインターネットへの疎通性が確保出来ていることが前提です。

WebFig から最新 OS へアップグレードする

WebFig で 6.33.2 から最新 OS へアップグレードしてみます。「System > Packages」から「Check for Updates」を選択します。

f:id:sig9:20151219160630p:plain

もし「インターネットへの疎通性」が確保されていないと、以下のように「ERROR: cloud not resolve dns name」エラーになります(IP アドレスは設定済み、しかし「デフォルトルート未設定」「DNS 未設定」だと、このエラーになりました)。

f:id:sig9:20151219160637p:plain

インストールするチャンネルを選択します。チャンネルは以下の 4 つから選択します。しかし、現時点(2015/12/19)時点で、少なくても MIPS プラットフォームには development チャンネルを選択してもファイルが存在せず、実質的に選択することが出来ませんでした。

  1. bugfix only
  2. current
  3. release candidate
  4. development

通常は安定版である current チャンネルを選択します(先進的な機能を利用したい場合は release candidate を選択します)。チャンネルを指定したら「Download&Install」を選択します。

f:id:sig9:20151219160644p:plain

あとは放っておくだけでインストールが完了します。しばらくダウンロードの進捗が表示されます。

f:id:sig9:20151219160651p:plain

ダウンロード&インストールが完了すると自動的に再起動され、最新 OS へのアップグレードが完了します。

f:id:sig9:20151219160657p:plain

CLI から最新 OS へアップグレードする

CLI で 6.33.2 から最新 OS へアップグレードしてみます。どの OS へアップグレードされるのか?は /system package update check-for-updates で確認出来ます。今回は 6.33.3 へアップグレードされるようです。

[admin@MikroTik] > /system package update check-for-updates
          channel: current
  current-version: 6.33.2
   latest-version: 6.33.3
           status: New version is available

問題無ければ、/system package update install でアップグレードを開始します。但し、WebFig と違ってチャンネルを選択する方法が分かりませんでした… WebFig 同様、インターネットへの疎通性があることが前提です。アップグレードを開始すれば、後は完了まで放っておくだけです。しばらくはダウンロードの進捗が表示されます。

[admin@MikroTik] > /system package update install
          channel: current
  current-version: 6.33.2
   latest-version: 6.33.3
           status: Downloaded 4% (0.4MiB)

ダウンロード&インストールが完了したら自動的に再起動され、最新 OS へのアップグレードは完了です。

[admin@MikroTik] > /system package update install
          channel: current
  current-version: 6.33.2
   latest-version: 6.33.3
           status: Downloaded 95% (9.6MiB)
          channel: current
  current-version: 6.33.2
   latest-version: 6.33.3
           status: Downloaded, rebooting...

RouterOS を指定 OS へアップグレードする

WebFig から指定 OS へアップグレードする

WebFig で RouterOS 6.33.2 から 6.33.3 へアップグレードしてみます。余計なファイルが削除されていることを確認したら、予めダウンロードしておいた「アップグレード先」になる RouterOS のバイナリを RouterBoard へコピーします。「Files」から「ファイルを選択」をクリックし、RouterOS のバイナリをアップロードします。

f:id:sig9:20151219152603p:plain

アップロードが完了すると、「Files」メニューにファイルが表示されます。

f:id:sig9:20151219152609p:plain

これで準備完了です。アップグレードを実施する為に「System > Reboot」を選択し、RouterBoard を再起動させます。

f:id:sig9:20151219152616p:plain

再起動の最終確認ダイアログが表示されるので「OK」をクリックし、再起動させます。これでアップグレードは完了です。

f:id:sig9:20151219152623p:plain

CLI から指定 OS へアップグレードする

CLI で RouterOS 6.33.2 から 6.33.3 へアップグレードしてみます。余計なファイルが削除されていることを確認したら、予めダウンロードしておいた「アップグレード先」になる RouterOS のバイナルを RouterBoard へコピーします。今回は OS X から scp でコピーしましたが、Windows であろうと Linux/UNIX であろうと、基本的な手順(scp なり、ftp なり、何がしかのプロトコルでコピーする)は同じです。

$ scp routeros-mipsbe-6.33.3.npk admin@192.168.88.1:/

RouterBoard 側にファイルがコピーされたことを確認します。

[admin@MikroTik] > /file print
 # NAME                                               TYPE                                                     SIZE CREATION-TIME
 0 routeros-mipsbe-6.33.3.npk                         package                                               10.1MiB jan/02/1970 00:07:32

これで準備完了です。/system reboot を実行して RouterBoard を再起動するとアップグレードされます。

[admin@MikroTik] > /system reboot
Reboot, yes? [y/N]:
y
system will reboot shortly


Rebooting...
Stopping services...

verified routeros-mipsbe-6.33.3.npk

installed routeros-mipsbe-6.33.3
Restarting system.

再起動が完了したらログインし、アップグレードされたことを確認します。

[admin@MikroTik] > /system resource print
                   uptime: 1m18s
                  version: 6.33.3 (stable)
               build-time: Dec/03/2015 16:08:10
              free-memory: 233.8MiB
             total-memory: 256.0MiB
                      cpu: MIPS 24Kc V7.4
                cpu-count: 1
            cpu-frequency: 680MHz
                 cpu-load: 2%
           free-hdd-space: 111.6MiB
          total-hdd-space: 128.0MiB
  write-sect-since-reboot: 79
         write-sect-total: 89171
               bad-blocks: 0%
        architecture-name: mipsbe
               board-name: RB493G
                 platform: MikroTik

RouterOS をダウングレードする

WebFig からダウングレードする

WebFig で RouterOS 6.33.3 から 6.33.2 へダウングレードしてみます。アップグレード時とほぼ同様に、余計なファイルが削除されていることを確認したら、予めダウンロードしておいた「ダウングレード先」になる RouterOS のバイナルを RouterBoard へコピーします。「Files」から「ファイルを選択」をクリックし、「ダウングレード先」になる RouterOS のバイナリを指定します。

f:id:sig9:20151219220648p:plain

「Files」にアップロードしたファイルが表示されます。

f:id:sig9:20151219220655p:plain

アップグレード時は「System > Reboot」で RouterBoard を再起動させたのですが、ダウングレード時は手順がやや異なります。「System > Packages」から「Downgrade」を選択します。

f:id:sig9:20151219220704p:plain

ダウングレードに伴って RouterBoard の再起動が発生するが良いか?という確認のウインドウが表示されるので「OK」を選択して継続します。これでダウングレード作業は完了です。

f:id:sig9:20151219220712p:plain

CLI からダウングレードする

CLI で RouterOS 6.33.3 から 6.33.2 へダウングレードしてみます。余計なファイルが削除されていることを確認したら、予めダウンロードしておいた「ダウングレード先」になる RouterOS のバイナルを RouterBoard へコピーします。

$ scp routeros-mipsbe-6.33.2.npk admin@192.168.88.1:/

RouterBoard 側にファイルがコピーされたことを確認します。

[admin@MikroTik] > /file print
 # NAME                                               TYPE                                                     SIZE CREATION-TIME
 0 routeros-mipsbe-6.33.2.npk                         package                                               10.1MiB jan/02/1970 00:17:22

アップグレード時であれば「/system reboot でルータ再起動を実施する」のですが、ダウングレード時は少しだけ手順が異なります。具体的には /system package downgrade を実行し、ルータを再起動します。/system reboot で再起動してしまうとダウングレードは実行されませんので、要注意です。

[admin@MikroTik] > /system package downgrade
Router will be rebooted. Continue? [y/N]:
y
system will reboot shortly
[admin@MikroTik] >

Rebooting...
Stopping services...

verified routeros-mipsbe-6.33.2.npk

installed routeros-mipsbe-6.33.2
Restarting system.

再起動が完了したらログインし、ダウングレードされたことを確認します。

[admin@MikroTik] > /system resource print
                   uptime: 43s
                  version: 6.33.2 (stable)
               build-time: Nov/27/2015 15:00:07
              free-memory: 232.9MiB
             total-memory: 256.0MiB
                      cpu: MIPS 24Kc V7.4
                cpu-count: 1
            cpu-frequency: 680MHz
                 cpu-load: 0%
           free-hdd-space: 111.6MiB
          total-hdd-space: 128.0MiB
  write-sect-since-reboot: 76
         write-sect-total: 95253
               bad-blocks: 0%
        architecture-name: mipsbe
               board-name: RB493G
                 platform: MikroTik

Firmware をアップグレードする

Firmware は RouterBOOT とも呼ばれます。Firmware のアップグレードを実行すると「RouterOS に同梱されている Firmware のバージョン」へアップグレード(変更)されることになります。

WebFig からアップグレードする

WebFig で Firmware をアップグレードしてみます。「System > Routerboard」から現在のバージョン/アップグレード先のバージョンを確認出来ます。「Upgrade」選択します。

f:id:sig9:20151219224041p:plain

「OK」を選択し、Firmware のアップグレードを実行します。

f:id:sig9:20151219224049p:plain

CLI からアップグレードする

CLIFirmware をアップグレードしてみます。Firmware バージョンは /system routerboard print で確認出来ます。下記の例では「現在のバージョンは 3.18」であり、「RouterOS と同梱されている最新の Firmware のバージョンは 3.24」であることが分かります。つまり、アップグレードすると 3.24 になります。

[admin@MikroTik] > /system routerboard print
       routerboard: yes
             model: 493G
     serial-number: XXXXXXXXXXXX
     firmware-type: ar7100
  current-firmware: 3.18
  upgrade-firmware: 3.24

Firmware のアップグレードは /system routerboard upgrade で実施します。

[admin@MikroTik] > /system routerboard upgrade
Do you really want to upgrade firmware? [y/n]
y
echo: system,info,critical Firmware upgraded successfully, please reboot for changes to take effect!

再起動し、Firmware(RouterBOOT)のバージョンが更新されていることを確認しておきます。

[admin@MikroTik] > /system reboot
Reboot, yes? [y/N]:
y
system will reboot shortly


Rebooting...
Stopping services...
Restarting system.


RouterBOOT booter 3.24